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2022/04/15 22:29
「桜と撮影&野点 洋服ミックスで着物を楽しむ会」
今、関わっている瀬戸谷の有志団体、seetoya(シートヤ)主催として開催しました。
前日までの雨がやみお天気に恵まれ、桜も散らずに残ってくれて、着物は着るだけでワクワクして、野点で深い文化にふれ。なんだか別世界に迷い込んだような、、夢のようなひと時、、。
着物を着たい!という思いから、私が主催者となりイベントにして様々な方にご協力いただき、参加いただき、最終的には多くの方とすてきな時をもつことができました。皆さんありがとうございます!
楽しくて写真を撮りすぎてしまった。厳選してお届けします。
<着付け&桜と撮影会>
和裁工房 杉山さんからまずは着物のお話。一枚の布からシンプルな裁ち方で作りだす着物はまた一枚の布に戻して洗い直し、仕立て直しができる!というおもしろさ。(一枚の布に戻した実物を見せてもらいました!)
そして今回の着付けは洋服の上から着るミックススタイル。昔の着物は丈や袖が短かかったり、袖が長かったり。それを洋服と合わせると、また別の魅力ある着方に。
ずらり並んだ着物から、好きな着物を選ぶ(鏡で見ながら、これがかなりワクワクの時間)→そこから帯、帯揚げ、帯締め、と合わせて決めていくと、、。なんと皆さんとってもすてきなコーディネートが!
・すらりと背の高い方が、ロングスカートに黒地にトランプのモダンな着物とモノトーンの帯、襟もとは白いブラウスの襟を出し、ブーツとショルダーバック。長身もあり、とても麗しい雰囲気に。
・赤系の柄の着物に、水玉の帯、水玉のブラウス襟、ニットの袖、足袋型の靴、なんだか渋谷とかにいそうなお洒落でかわいくスタイリッシュ。ウクレレ携え、ちょっと旅芸人風。流しのウクレレ弾きをやってほしい。
・黒地に鮮やかな十字柄で袖の長い古い着物。柄の青と帯締め、服の袖、スカーフとマスクまで青系で。帯はじゅうたんなどに使われる織物素材で柄も素材も洋風だけど、合わせるとしっくりくるから不思議。足元は動きやすくスニーカー。
・赤系の鮮やな花柄の着物にピンクの帯締め、古風な帯、ニットの袖、首元は桜染めのスカーフとブローチ。鳥獣戯画のバックと足元は下駄。とっても華やかなで、なんだかもうお姫様、、。
・実は私だけふつうの着物でした。元々さえ子さんから着付けを教えてもらい、それで出かけるのが目標だったため。友人からいだいた、その友人の親戚が元々着ていた着物。
そして私が半幅帯は結べるけど名古屋帯は一人で結べずだったので、切らずに作れる「作り帯」を教えていただき一緒に作り、今回初めて自分で名古屋帯デビューでした(しばらくは作り帯で着付けに慣れます)。さえ子さんありがとうございます!
・さえ子さんも、おばあ様の着物を袖や丈が短めでも洋服ミックスなら活かせると、ニットと合わせて着ていました。
天候に恵まれのどかな里山の風景の中で桜並木も山の桜も美しく、すてきな撮影会になりました!
<野点>
ゆるびく村で桜や春の山々の美しい風景の中、ベンチと机の場所で設置。お抹茶は市之瀬で製茶の、お菓子は近くの森下製菓さんの紅白十円饅頭、と地元のもので。裏千家の伊藤先生からお手前を拝見した後に、皆それぞれ自分でお茶を点てていただきました。
伊藤先生から茶道や抹茶や利休についてのお話しを伺いました。戦国の世で利休はなにを考えて茶道を作り上げていったのか?解釈は様々あるようですが、その人となりや思想を考えるだけでもおもしろく、500年途切れずに続いてきたのはやはり人の心をつかむ精神性があることを実感。
そしてお茶碗、茶筅、茶杓など茶道の道具や所作の解説も。それぞれに諸説があるようですが、ちょっとふれるだけでも芸術性やそれにまつわる精神性の深さを感じます。茶道から陶芸や書を始めたり文化を掘り下げたり「沼にはまっていく」人がいるのがなんとなく分かる気が。
カジュアルな野点とはいえ茶道ですからかしこまった雰囲気のはずが、、お話がおもしろく笑いの絶えないひと時に。伊藤先生ありがとうございました!
偶然、ミュージシャンの方が太鼓や笛を練習していて、最後はすばらしい生演奏を聴けるご褒美が。
天候も、桜も、関わる人も、色々な偶然が重なり、思い出しても笑顔が多く夢のような豊かな時間を過ごせました。皆さんありがとうございます!
新茶収穫おちついた初夏以降にまた企画するかな??また決まったらご案内します。(主催者、箕作)