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2021/05/07 11:33
朝晩もだんだん暖かく、日中はけっこう暑くなってきました。だんだん夏を感じてきます。
瀬戸谷のめぐみ茶園は煎茶の収穫は4月末までで終わり、5月は釜炒り茶の収穫加工中、残り少しで終了です。
釜炒り茶の製茶の様子、こちらです!
●釜炒り茶の製造
・収穫
煎茶用の収穫より少し成長し伸びたところで収穫します。
・萎凋(いちょう、しおれさせること)
収穫後の茶葉を干します。萎凋して水分量を少し減らし香りを出します。室内のメッシュの棚、生葉用の送風機能のあるコンテナ、日中に日光に少し当てる、などいくつか方法があり、天気や湿度や時間帯により決めます。
写真は室内のメッシュの棚。始めが干し始めのピチピチの、次が委凋後のしんなりしたもの。あまい香りがしてきます。
・釜炒り
加熱して酸化発酵を止める「殺青」(さっせい)という作業。釜炒り茶は鉄鍋で炒ります。
↑途中で少しフタをして炒りながら蒸し状態に。蒸気が出ている様子がわかります。
炒り途中。だんだんしんなりパリッと。
釜炒り直後。しんなりとパリっとあわさったような状態です。
・揉捻(じゅうねん)
圧力をかけて茶葉を揉みます。葉と茎で形状が違い水分量がばらけている(茎が水分残る)のを均一化します。
筒の底部分に茶葉があり、フタのような部分が重りになっています。
・乾燥
ドラム式の回転しながら熱風を送る機械(5日の1回目の投稿の動画に出てくるもの)か、棚に広げて止まった状態で加熱する機会か、いくつか方法があります。写真は乾燥直後。
これで一次加工が完成。「荒茶」といわれる状態になります。
パリッとしてぱっと見は商品と同じような状態ですが、二次加工をしてさらに水分量を飛ばしたり粉部分を取るなどして商品として完成です!