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2021/03/21 23:06
先日、牧之原の有志団体「土と太陽の会」の方たちの寒茶作り体験会に参加しました。
「寒茶」は、新芽の出る前の冬のかたいお茶の葉を収穫、蒸した後に天日干し、1年ほど熟成させて翌年に再火入れして飲む、という製法で作ったお茶です。
カフェイン含有のほとんどなく刺激の少ない、やさし~い、じんわ~りとした風味の緑茶です。レモングラスや柑橘系のブレンドティーも試作していて飲ませてもらいました。
普通の煎茶は、蒸した後に「揉む」という工程があり、水分を揉みだして圧力や捻じる工程で線のような形状になります。寒茶は茶なの形そのままでパリパリになるまで乾燥させてそのままの形状で完成です。(土と太陽の会さんでは、それを砕いてティーバッグの状態にして販売していますが)
※工程の詳細は、土と太陽の会さんが数回に分けて詳細を投稿しているのでぜひご覧ください!
こちらシェアした記事の中に、牧之原でこのお茶を自然栽培の方法で作ることの意味や可能性がでていますが、本当に色んな要素を感じます。
深蒸し煎茶王国の牧之原。お茶とは煎茶、緑茶であるお土地柄。それも特に昨今はうまみ、甘みを求める風潮。それはそれで素晴らしいのですが、お茶はそんな狭い範囲のものでない。もっともっと大きな強い可能性が満ち満ちた植物だと思ってます。番茶(秋冬のかたい茶葉を使ったお茶など)の可能性の大きさ!
以前ご案内した薪火三年番茶も冬に作るお茶ですが、それとはまた全然別の冬のお茶。とてもおもしろい経験でした!皆さん貴重な機会ありがとうございます!
思うこと色々、改めてまた投稿します。
そして自分でも少し試そうと思って、少量手摘みして蒸したり干したりしてみたところ、、、うまくできず、、、行き詰まったところで早くも新芽が出る季節となりました、、。いつか自分の茶園でも作りたいです。
詳細→
当日の土と太陽の会さんのレポート
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【3年目 寒茶づくり体験会 作り手と飲む人と共に〜】
2017年の4月に『土と太陽の会』発足。
同年の7月〜から耕作放棄茶園を借りて、自然農法による会メンバーの共同管理がスタート。
樹勢(茶の木の生育)や、地力(土壌の体力)の再生のための、1年半の時期を経て....
2019年の冬の2月より『寒茶づくり体験会』を始めての....今年で3年目の、3/13(土)を迎えました
茶樹が休眠する冬での摘採収穫→製茶により..カフェインが極めて少なく、3年...5年と酵熟してビンテージ飲料としてもある価値、茶葉を茶器や水筒に漬け置きできる利点の事....
自然農法による虫や植物などの環境や、身体に優しいお茶....
「お茶」という作物が、地元地域の特産農産物である牧之原市、勝間田地区の様々な、古民家カフェ、和菓子屋さん、JA農協さん、我々の茶園、茶工房....との関わり合い、繋がりを体験会で知ってもらいたい....
といった、幾つかの『寒茶づくり体験会』の目的•意義がありますが....
1番に言える事は、日本古来からある「お茶」という「モノ」を、再生•復興•顧みる....
ことを、茶生産者や茶製造者、販売者...といった作り手•売り手だけでなく、日本全国•世界中の飲む人達と一緒になって、つくり上げていく•支え合っていく....
そんな言葉を....遠方から来て頂いた、お客さん達、学生さん達や、祖父と一緒に参加してくれた小学5年生の女の子の すぐそばで、
もう91歳になる松下智 先生(松下コレクションを活かす会 名誉会長)が、話してくれていた事が、まさに体験会をやる目的であり、意義であったと....
開催して良かったと思いましたね〜()
寒茶づくりの摘採収穫、蒸し→選別工程、天日干し乾燥の報告も、またしていきます〜